■精神科訪問看護事業について
こんにちは。行政書士浅井事務所の浅井順と申します。
最近は、精神科訪問看護の開業についてご相談を頂くことが多くございます。
そこで今回は精神科訪問看護の概要についてお伝えしたいと思います。
精神科訪問看護とは、精神疾患を抱えて在宅で生活をしている方のところへ訪問し、クリニックや病院の主治医の指示に従い看護を提供することです。
現在日本では、精神疾患を抱えている方の数は入院中の方も外来通院中の方も合わせると400万人以上と言われており、その数は徐々に増え続けています。
日本全体の精神疾患を抱える方が増えていることに伴い、在宅で過ごす精神疾患を抱える方の数も増えており、精神科訪問看護の必要性も高くなっております。
〇精神科訪問看護の概要
精神科訪問看護は、精神疾患を抱える方が自宅で専門的な看護支援を受けられる医療サービスです。看護師や保健師などが訪問し、日常生活の支援、健康管理、服薬のサポート、家族支援などを行います。
〇利用対象・条件
・主治医の指示書があること
・うつ病、統合失調症、双極性障害など精神疾患に該当すること
・年齢や就労状況は問わない
・診断名が未確定でも主治医の判断があれば利用可能
〇サービス内容
【日常生活支援】生活リズムの整備、食事や入浴の支援、環境整備など
【健康管理】バイタルチェック、症状観察、医師との連携
【家族支援】相談対応、サービス案内、介護負担軽減策の提案
〇利用の流れ
1.主治医に相談し、訪問看護指示書を取得
2.訪問看護ステーションに連絡・相談
3.面談とケア計画の作成
4.訪問看護の利用開始
〇利用できる他制度
・精神障害者保健福祉手帳:医療費助成や公共料金割引等の支援
・自立支援医療:医療費自己負担を軽減
・短期レスパイト入院:家族支援を目的とした短期入院制度
〇費用について
医療保険が適用され、自己負担は1~3割程度です。
上記制度を併用することで費用軽減が可能です。
〇まとめ
精神科訪問看護は、自宅で安心して療養を続けるための重要な支援手段です。
制度を活用し、費用面の不安を軽減しながら継続的な支援を受けることができます。
次回は精神科訪問看護の基本報酬と加算についてお伝えしたいと思います。
以上、参考になりましたら幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
今日も一日皆様にとって素晴らしい日となりますように。